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睡眠時無呼吸症候群


いびきは軟口蓋の下垂が原因

いびきで、ご自身やご家族が悩んでおられる方はたくさんいらっしゃいます。いびきとは、睡眠中の異常な呼吸音をさすわけですが、どこからあのような大きな音が生ずるのでしょうか。
軟口蓋(のどちんこの周囲)と両側の扁桃腺と舌に囲まれた部分を口狭と言います。睡眠中、高齢、肥満になると誰でも筋肉が弛緩して、舌はのどに落ち込み、軟口蓋が下垂し、口狭がさらに狭くなり、上気道の呼吸抵抗が高くなります。呼吸のたびに下垂した軟口蓋が弁のような働きをして、いびきを生ずるのです。原因はのどだけではありません。鼻呼吸の障害でもいびきをかくことになります。副鼻腔炎・鼻中隔弯曲症・アレルギー性鼻炎など鼻詰まりがある方にもいびきが多いのです。

術前・術後イメージ

突然死の原因になることもある睡眠時無呼吸症候群

いびきは睡眠をともにする周囲の人に迷惑をかけます。「夫(または妻)にいわれた」、「結婚前に治しておきたい」、「友人と旅行に行けない」と訴えて来院する患者さんが多いのです。しかし、いびきはいびきをかくご本人の健康も非常に損ねていることを忘れてはなりません。
いびきの原因となるのどや鼻の病気が害になるだけではありません。いびきがひどくなると、睡眠時無呼吸症候群といって、大きないびきの後に呼吸が止まることを繰り返す病気になることがあります。この睡眠時無呼吸症候群は、肥満傾向の中年男性に多いのですが、女性・小児にも認められ、夜はいびきと無呼吸発作、昼は居眠りが多くなります。呼吸が止まっている間は血液中の酸素が減り、心臓・血管の負担となり、心肥大、チアノーゼ、狭心症、心筋梗塞、時に突然死の原因になりうることが最近知られてきました。
いびきを起こす病気とその治療について説明します。

のどの病気

口蓋扁桃肥大、アデノイド増殖症等があり、これらに対しては、口蓋扁桃摘出術、アデノイド切除術を行うことがあります。

のどの手術


鼻の病気

副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症などがあり、薬物治療で効果がなければ、内視鏡下副鼻腔手術、鼻中隔矯正術、下鼻甲介粘膜切除術などを行います。

鼻の手術


ご自分の健康のため、ご家族のため、「たかが、いびき」とあなどらず、ご相談下さい。

睡眠時無呼吸検査

近年、睡眠障害の恐ろしさに対する一般の知識が急速に高まりました。特に睡眠時無呼吸症候群は頻度も高く、成人男子においては約4%の罹患率であるといわれています。10秒以上呼吸が止まることを無呼吸といい、無呼吸が一晩に30回以上、あるいは1時間に5回以上起こり、様々な臨床症状を呈する状態を睡眠時無呼吸症候群といいます。この睡眠時無呼吸症候群は放置すると高血圧、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、脳卒中などを引き起こす可能性があります。
睡眠障害の客観的把握と障害の程度を測定する検査は、当院では外部の専門施設に紹介しています。また、場合によっては当院にて手術治療を行う場合があります。


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